【作品紹介】歌集 Mysterion ~ミュステリオン

まえがき

 

 

 

歌集 Mysterion ~ミュステリオンをお贈りします。

 

 

 この歌集は実は少し前に書いたものなのですが、

 

東アジアの緊張が高まっている今、

 

ふっと、この歌集のなかに平和を祈る歌があることを思い出して

 

引っ張り出したところ、

 

 

「出版しませんか?」というお話しをいただき、出版する運びと

なりました。

 

 

 

 これらの歌がみなさんの心の世界で星になったり、

 

花になったり、

 

光になったりすることがあれば幸いです。

 

 

 なにより、すべての海とすべての大地が平和でありますように。

 

 

 

                                                                                                          白鳥静香






神祇歌(じんぎか)、釈教歌(しゃっきょうか)について

 

 

 

日本の和歌では昔から神祇歌(じんぎか)、釈教歌(しゃっきょうか)というジャンルがあります。

 

 神祇歌(じんぎか)は神話の神様の歌、

 

釈教歌(しゃっきょうか)は仏様を歌う歌です。

 

 

 平安時代の勅撰和歌集(天皇や上皇の命令で編纂された歌集。

古今和歌集や千載和歌集、新古今和歌集が有名。)

 

には恋歌や、春夏秋冬の歌とともに

すでに独立した巻として収録されていました。

 

 

 

 私のつくった歌のなかにも古い神話の神様の名前や

仏様の名前が出てくる歌があります。

 

 

 

 なにか特定の宗教をお持ちの方や、

 

あるいは逆に、超自然的なものをまったく認めないという

方のなかには気になるという方

 

もいらっしゃるかもしれませんが、

 

 

私自身はなにか特定の宗教を持っているわけではありません。

 

 

 

 日本のような多神教の文化のなかでは、

 

キリスト教やイスラム教のような一神教の文化とは違って、

 

 

昔から、

 

「神様の名前は絶対のものではなく、

 

この地域では、この名前で呼んでいるけれども、

 

別の地域では別の名前で呼ばれている。

 

名前は仮のものでしかない。」

 

という考えが明確にあったように思います。

 

 

 

 私の歌のなかの、

 

神祇歌(じんぎか)や、釈教歌(しゃっきょうか)も、

 

特定の宗教観に基づいたものではなく、

 

 

自然界の恵みに対して日本人が伝統的につけてきた名前を

 

そのまま使わせてもらいました。

 

 

 神様や仏様の名前が出てくる歌も、

 

自然界の恵みに対して仮に名前をつけて歌っているんだな

というくらいに

 

軽く考えて読んでいただければと思います。

 

 


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