宗教について思う 35 『千の御名を持つ神様』 白鳥静香著

世界中には歴史的にいろいろな神話や宗教があり、

神様や仏様も無数に描かれています。

これがまた私たちを混乱させる原因であるのではないでしょうか?

一体どれが本当の神様なのだろう?と。

歴史的には宗教戦争のようなことが数多くあり、

それはあまりにも残酷であり、あまりにも悲惨であり、

このことがまた私たちの宗教への不信感を高めているのだろうと思います。

そんな残酷なことの原因となるものは嫌だ、

そんな悲惨なことを引き起こすもととなるようなものは避けるべきだと。

それも確かに一理あるのですが、

哲学者のウィリアム・ジェイムズ(19世紀、アメリカ)ではありませんが、

私は宗教には宗教のもたらすよいこともまたあるのでは

ないかとも思うのです。

では、

私たちは、

過去、宗教の描いてきた

数多くの神様や仏様たちに対してどのように考えればよいのでしょうか?

いろいろな考え方があると思いますが、

私自身は、

光のように考えればよいのではないかと思っています。

私たちの世界は何万色、

あるいは何億色、

あるいはほとんど無限の色彩で溢れています。

どれが本物の光、本物の色彩なのでしょうか?

どれも本物の光であり、本物の色彩ではないでしょうか?

そのすべては太陽光線の持つ色彩です。

光の持つ色彩が何万色あろうと、

何億色あろうと、

そのすべての色彩はすべて太陽光線に含まれていた光です。

太陽光線に含まれていなかった色はないはずです。

にもかかわらず、

何もない宇宙空間を通るとき、

太陽光線は無色透明です。

本来の光は無色透明であり、

すべての色彩を含んだ光は本来無色透明なのです。

私は神様や仏様もそのようなものではないだろうか?

と思うのです。

本来無限であり、

色も形でもないリアリティが、

私たちの心や私たちの希望に触れたとき、

そのような色や形をとってくれるのではないか?と。

神様が無限なるものであり、

私たちの心の性質の違いもまた無限であるがゆえに、

無限に多様な色や形となって現れてくるのではないか?と。

以上

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